海外旅行で最も大事なのがパスポート
海外においては命の次に大事と言われるパスポート。
国籍と自分自身を証明する唯一のもので、それを失くせばホテルには泊まれず、両替もできず、場合によっては拘束されてしまいます。
盗難・紛失する可能性は誰にでもあるのでしっかりと予防することも大事です。
パスポートを紛失した場合の手続き
【1】日本大使館に行く
まずは日本大使館に行き、パスポートの再発給手続きを行います。
【2】必要書類を提出
このとき必要な書類は、まずは「紛失一般旅券等届出書」。大使館の窓口にあるので、必要事項を記入します。
その他、警察でもらった証明書。証明書を発行してもらえない場合は、大使館に相談します。
それと写真1枚、6ヶ月以内の戸籍謄本(抄本)1部、運転免許証などの身分証明書です。
外務省ではこれらの書類を持って海外旅行に出かけてほしいとアナウンスしており、旅慣れている人は万一に備えて用意しています。
実際、これらの書類があれば、パスポートの新規発給がスムーズになります。
逆に持っていないと、本人確認に時間がかかります。いずれにしてもそのときは大使館に相談が必要です。
【3】パスポート新規発行申請
新しいパスポートの申請をします。平成18年よりパスポートの再発給制度が廃止され、紛失したときは再発給ではなく「新規発給」という形式になりました。
なお、パスポートの発給には1週間はかかります。ツアー客が紛失してしまった場合は、他のみんなとは一緒に帰れず、一人だけ遅れて帰国することになります。
かかる日数は1~2週間必要ですが、帰国日が迫ってる人は、警察に盗難紛失証明書をもらい、「帰国のみ可能な渡航書」を1~3日以内に発給してもらいます。
「帰国のための渡航書」の申請
必要なもの
これらにかかる費用は、パスポートの新規発給の場合、国内と同様5年用が11,000円、10年用が16,000円です。
渡航書発給の場合は手数料2,500円がかかります。
これらの費用も海外旅行保険が適用されることを覚えておきましょう、そのため支出した費用のレシートなどは大切に保管しておいてください。
領事館に収めた費用はもちろんのこと、事故地から領事館までの交通費、パスポートを受領するために延泊した追加宿泊費までも請求できます。
困っていても金銭的援助はない
たとえばパスポートの紛失だけでなく、強盗などに襲われて身ぐるみ剥がされて無一文になって日本大使館に駆け込んでも金銭の援助などはありません。
そのような非常事態にならないように、準備を怠らないことが大事です。
トラブルの被害に合わないためにも、しっかりと海外防犯対策をしておきましょう。
紛失・盗難に遭わない為のコツ6ポイント
- 外務省や航空会社の渡航情報を確認し、不安のある旅行先や地域は避けるようにする。(例:外務省 海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/)
- トラブルにあった際、すぐに連絡ができるように、クレジット会社、保険会社、日本領事館などの連絡先を控えましょう。
- 人前でお金や財布を見せないようにしましょう。
- クレジットカードをメインに利用することにして現金は最低限にする。
- 財布を複数用意し、現金は複数個所に分けて持ち歩く。
- クレジットカードと現金は別々に持つようにする。