海外の食文化は多種多様。日本人の感覚では、思わずギョっとしてしまう珍味もあります。
そうしたビックリ料理について、ご紹介していきます。
バロット(ホビロン) – フィリピン
フィリピンやインドネシアなどに行ったら、“朝食のゆで卵”に気を付けて下さい。
普通のゆで卵だと思ってカラを割ったら、中にニワトリの赤ちゃんが…!
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これがまさに、数多くの旅行者に衝撃を与えてきた東南アジアのゆで卵「バロット(ホビロン)」です。アヒルやニワトリの卵を茹でた料理ですが、普通のボイルエッグとの違いは、その「卵の状態」…
受精卵を使用し、孵化直前(中に鳥の赤ちゃんがいる状態)まで育成してから調理します。
カース・マルツゥ – イタリア・サルディーニャ
イタリアには美味しいグルメがたくさんありますが、サルディーニャ地方に伝わる伝統的なチーズ「カース・マルツゥ」は、“人を選ぶ”と言えるでしょう。
なぜなら、このチーズには、蛆虫が入っているからです。
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カース・マルツゥは、チーズバエの幼虫が行う体外消化を利用して、通常よりもさらに発酵を進めたチーズです。
食べる時も、そのまま虫がいる状態。取り除いて食べる人もいれば、虫ごと食べる人もいるんだとか…。
なお、このチーズバエの幼虫、体調はわずか8ミリほどですが、触ると15cmも飛び跳ねます。
そのため、食べる時は「目に入らないように」注意が必要です。
コピ・ルアク – クインドネシア
インドネシア産のコーヒー豆「コピ・ルアク」は、二つの特徴で世界に知られています。
一つは、“世界でもっとも値段が高いコーヒー”だということ。100グラムあたり100USドルもの価格で取引されます。
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そしてもう一つが、“ジャコウネコのフンから採取される”という特徴です。
野生のジャコウネコがコーヒーの実を食べると、コーヒー豆は消化されずにフンと一緒に排泄されます。これを集めたのがコピ・ルアクです。
高価なので味も美味しいか…といえば、実はそれほどでもないとか。独特の風味があるため、好き嫌いが人によってハッキリ別れると言われています。
コウモリスープ – タイ、グアム、パラオ
アジアの一部地域では、コウモリが食材として伝統的に用いられています。食用にされるのは、フルーツバットと呼ばれるオオコウモリの一種です。
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カットされていれば、それなりに見た目の違和感もありませんが…。グアムやパラオの伝統料理では、一頭まるごと、姿焼き・姿煮で出てくることも、珍しくありません。きちんと内臓や頭まで食べられます。
日本人としてはギョっとしてしまいますが、現地では立派な高級食材。特別なお祝いの席で食される料理です。
ブラックプディング – ヨーロッパ
イギリスの伝統料理「ブラックプディング」は、名前だけ聞くと、黒いプリンのようなものを想像しますよね。
ですがその正体は、“真っ赤なソーセージ”。黒くもなければ、プリンでもありません。(この写真のは黒めのものです。)
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ではこの真っ赤なソーセージ、いったい何か…というと、動物の血を使ったソーセージです。
血を使っているので、色が真っ赤になるんですね。
味わいとしては、レバーペーストを濃くしたような感じ。意外と血生臭さはなく、レバーが好きな方なら美味しく頂けます。
ホンオフェ – 韓国
お隣の韓国にも、日本人がギョっとしてしまう料理があります。木浦地域の郷土料理、ガンギエイのお刺身「ホンオフェ」です。
ただし、これは普通のお刺身ではありません。ガンギエイの切り身を藁の入ったツボに入れ、10日ほどかけて発酵させてあります。
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ギョっとしてしまう理由は、その強烈なアンモニア臭。一口ふくむと、強烈なにおいが鼻に突き抜けます。
「人糞を使って発酵させる」という噂も流れていますが、こちらは翻訳のミスだと言われています。
ただし、そう言われても納得してしまうほど、“独特の”臭いを持った食べ物です。