新型コロナウイルスとは
中国・武漢で確認された新型コロナウイルスは、感染すると37.5度以上の発熱や咳といった風邪のような症状を引き起こすとされています。
重症化すると肺炎を引き起こす可能性もある、死に繋がる危険性のある感染症です(世界保健機関の発表によれば致死率は3%と推定)。
中国当局では、湖北省全域で公共交通機関の停止及び駅・空港の閉鎖が実施されているほか、交通規制や外出制限が設けられいる地域もあります。
日本では指定感染症に認定
日本政府は、新型コロナウイルスによる肺炎を指定感染症に認定しました。
新型のコロナウイルスによる肺炎について、政府は国内で感染が確認された場合、法律に基づいて強制的な入院などの措置をとることができる「指定感染症」にすることを閣議決定しました。
NHK NEWS WEB『新型肺炎を「指定感染症」に 閣議決定』
指定感染症になるとどうなるかというと、国内で感染が確認された場合感染症法に基づいて以下の措置をとることができるようになります。
ちなみに入院などでかかる医療費は公費で負担されるので安心です。
現在日本で確認された感染者数
この新型コロナウイルスは武漢からバンコク、東京、韓国、北京、上海、 広東省、台湾、米国ワシントン州、フランス、ネパール、ベトナム、シンガポールへ拡大を見せており、現在でも世界各国に広がっています。。
2020年2月27日時点で日本で確認された国内感染者は186名(患者167名、無症状病原体保有者19名)。
中国では感染者は7,8497人に上り、そのうち死者2,744名と猛威を振るっています。
現在では日本からの渡航者を規制する国や地域も増えきています。
海外旅行はキャンセルするべきか
卒業旅行のシーズンということもあり、この時期は多くの人が旅行の計画を立てていますよね。
折角の旅行を中止したくない、今からだとキャンセル料がかかってしまう……などなど個々の事情がありますが、旅行の決行は推奨できません。
というのも、新型コロナウイルスには
というリスクがあります。
仮に現地で感染が確認された場合、完全に回復するまで長期間日本に帰ってこられない可能性もあるため、注意が必要です。
また、滞在中にかかる費用(滞在費、食費、入院費など)も馬鹿にならないのでうっかりすると旅行のキャンセル料金よりも高い出費になります。
キャンセル料金は払わないといけないのか
外務省が感染症危険情報をレベル3に認定している中国湖北省・武漢市では各旅行会社がキャンセル料無償やツアー中止などの措置を取っています。
※感染症危険レベル3……渡航中止勧告、滞在中の場合は引き上げを推奨
2020年2月28日時点で、中国湖北省全域と中国浙江省温州市での感染症危険情報はレベル3「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)」。
それ以外の地域でも、中国全域でレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」という状態
各旅行会社のキャンセル対応
1月29日時点では武漢市以外の感染症危険情報はレベル1だったため、特別対応は難しかったですが現在では各社で対応を実施。
各旅行会社や航空会社の公式ホームページにて告知されているので要チェックです。
それでも海外旅行に行く場合
中には仕事や家庭の事情でどうしても渡航しなければならない、という人もいるかもしれません。
その場合は万全に対策をしてから出国するようにしてください(おすすめはできませんが……)。
予防のポイント
インフルエンザや風邪に対する一般的な予防策が勧められています。
新型コロナウイルスは未解明な点も多いためワクチンも特効薬もありません。
もしコロナウイルスに感染したら
高額な治療費を覚悟しておくこと
感染症にかかった場合、診察費、入院費、薬代などで高額な治療費が請求される可能性があります。
北京には、外国人専用外来を持つ中国系総合病院や、先進国と同様の医療が受けられる外資系クリニックがありますが医療費は日本と比べてもかなり高いです。
風邪や胃腸炎などの診察だけでも1,000元(およそ17,000円)以上とられることも。
特に医療費が高額なアメリカの場合、入院した場合は室料だけで1日数千ドルの請求を受けます。
また、治療費は診察料、施設利用料、血液検査代、画像検査代、薬品代などとそれぞれ別個に請求されるので注意する必要があります。(参考:外務省 世界の医療事情)
ニューヨーク市の医療費(参考:外務省 世界の医療事情) | |
一般の初診料 | 150ドル~300ドル(約2~4万円) |
専門医を受診 | 200ドル~500ドル(約3万~6万円) |
急性虫垂炎で入院し手術後腹膜炎を併発したケース(8日入院) | 7万ドル(約789万円) |
上腕骨骨折で入院手術(1日入院) | 1万5千ドル(約169万円) |
貧血による入院(2日入院、保存療法施行) | 2万ドル(約225万円) |
自然気胸のドレナージ処置(6日入院、手術無し) | 8万ドル(約902万円) |
アジア諸国はアメリカに比べるとかなり安めですが、それでも日本の医療費よりかなり高いです!
海外旅行傷害保険への加入は必須
医療費のリスクも考えて、この時期に旅行するなら海外旅行傷害保険への加入は必須です。
特に海外旅行傷害保険が自動適用されるクレジットカードは1枚持っておくのがおすすめ。
支払い能力がない、とみなされた場合、海外では最低限の治療しかしてもらえない可能性があるのでクレジットカードは絶対持っていくこと。
当サイトでおすすめしているのは、セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード。
治療費、手術費、入院費を始め、帰国するための交通費・宿泊費などを負担してくれます。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費:3,000円(税抜)
26歳になるまでは年会費無料
当サイトで最もオススメしているクレジットカードです。
通常年会費も3,000円と安めの設定であるにも関わらず破格の旅行傷害保険が付帯しています。
死亡後遺障害 | 3,000万円(自動付帯:3,000万円) |
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傷害治療 | 300万円(自動付帯:300万円) |
疾病治療 | 300万円(自動付帯:300万円) |
携行品損害 | 30万円(自動付帯:30万円) |
賠償責任 | 3,000万円(自動付帯:3,000万円) |
救援者費用 | 200万円(自動付帯:200万円) |
航空機遅延保険 | – |
特に卒業旅行や留学時に人気のクレジットカードです。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費:10,000円(税抜)
ゴールドカードの海外旅行傷害保険はカード所有者本人だけでなく、配偶者や子供の分まで保険が適用される「家族特約」がついているのが大きなメリットです。
1枚持っておくと家族全員が旅行保険に入った状態になるので、かなりの節約になります。
死亡後遺障害 | 5,000万円(自動付帯:5,000万円) |
---|---|
傷害治療 | 300万円(自動付帯:300万円) |
疾病治療 | 300万円(自動付帯:300万円) |
携行品損害 | 30万円(自動付帯:30万円) |
賠償責任 | 3,000万円(自動付帯:3,000万円) |
救援者費用 | 200万円(自動付帯:200万円) |
航空機遅延保険 | 16万円 |
初年度は年会費無料なので入会&利用してみて、そのお得さを体感してみる、というのもアリかと思います。
通常の年会費は10,000円ですが、毎年家族で旅行に行っているという方なら一度行けば元が取れます。基本は上記のセゾンブルーカードの上位版になります。
家族特約がついていることから、家族旅行に特に人気のクレジットカードです。
まとめ
感染した場合、長期間日本に帰国できない、高額な医療費がかかるなどのリスクが非常に高いため、海外旅行は控えることをおすすめします。
どうしても旅行に行かなければならない人はしっかりと予防&対策していき、必ず海外旅行傷害保険に加入するようにしてくださいね。
感染した場合の対応についても渡航先の情報をしっかり確認しておいてください。