オランダの首都アムステルダムは、コンパクトにまとまった大変綺麗な都市です。
市内の中心部をトラムと呼ばれる路面電車が縦横無尽に走り、観光客も見物しやすい観光都市として有名です。小さいとしながら歴史的な石造りの建造物が町並みを彩り、荘厳な趣さえ感じさせます。
ヨーロッパ文化の見本市のようなアムステルダムは、市内に多数の美術館やコンサートホールをはじめ観光スポットを抱えています。
日本人観光客の間でもっとも人気の高いアムステルダムの観光スポットと言えば、ゴッホ美術館とアンネ・フランクの家でしょう。
ゴッホ美術館はオランダの印象派の画家ゴッホが描いた代表的な絵画を中心に展示しています。
美術教科書でもおなじみのひまわりを題材とした絵やゴッホの自画像の前はいつも人が集まっています。ミュージアムショップも充実しており、ゴッホ美術館の記念にA2サイズのポスターを買いました。麦畑と青い空を黒いカラスが数羽描かれているものです。
一方、アンネ・フランクの家は電車通りの建物の屋根裏部屋にあります。
現在はアンネ・フランク財団が大切に管理をしています。日本でも「アンネの日記」は大変人気の高い本ですが、世界各国から一目アンネの生活した屋根裏をみようと見学に訪れます。
部屋は想像したよりも大変狭く、ここで家族が数年暮らしたのかと思うと息が詰まりそうな思いになりました。
館内はアンネのゆかりの品や写真パネルなどが展示されているのでじっくりとアンネの世界に浸ることができます。
アムステルダムはクラシック音楽の盛んな都市でもあります。
王立のコンサートホールを本拠地とするロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団は毎週水曜日の昼に無料でランチコンサートを開催しています。
本番のコンサートの練習曲を披露している印象でしたが、立ち見が出るほどのお客さんが集まっていて市民のクラシックへの関心の高さが窺えました。
また、オペラハウスもとても格安で感激することができます。
グレードの低い席であれば数千円からと言う日本では考えられない値段で夕方から深夜までのオペラ公園を鑑賞することができました。
観劇したのは「パルジファル」と言うワーグナーのオペラでしたが、幕間ではロビーに出るとその場で生搾りしてくれるオレンジジュースから洗練されたスイーツをはじめビールやワインと言ったアルコール類も気軽に楽しむことができます。
S席にはタキシードとドレスの両親に連れられたドレス姿の小さな女の子もいて、小さい頃から文化と親しめるアムステルダムのすばらしさを体感した滞在となりました。