アイルランド西部の都市「ゴールウェイ」付近から船旅
「こんなに有名な観光地なのに?」とビックリするくらい簡単な港と小さな船でした。
実はこの日、もしかしたら欠航になるかも知れなかった船が、出ることになったのです。「かなりゆれると思いますよ!乗りますか?」なんて確認された上で乗り込みました。
船が出発すると確認された通り海は荒れていて、小さな船は大波にもまれて今、波頭を上に見上げていたかと思ったら、その一瞬の後には足元のずっと下のほうに海面があります。
まるでオモチャの船のように上に下にと投げられていました。
始めはあまりの揺れに正直少し不安もあったのですが、同じ船に地元の子供たちが乗っていたんですね。
甲板の手すりに身を乗り出すようにみんなで並んで、まるでジェットコースターにでも乗っているみたいに、キャーキャー言って喜んでいます。なんと元気でたくましい事でしょうか!
どこに行っても、その地元の人の反応を見て安全などを判断するようにしています
土地の人が大丈夫といえば大丈夫、逆に土地の人が「危ないからよしなさい」と言えばどんなに大丈夫そうに思えても諦めることにしています。
今回も、一番危険が良く分っているのはこの子達だろうと思い「それなら!」と、一緒に楽しむ事にしました!デッキ端に立って、その子供たちと一緒になってはしゃいでいました。
後にも先にもこの時ほど海を、波を、直接体に感じて楽しんだことはないかも知れません。
島の自然が見たかったのが一番の理由だったので、ゆっくりお散歩を楽しむことにしました。
慣れた場所とは違う所に身を置くことで小さなことに感動したり、何でもないものに想像を沸き起こされたり、いつもとは違う感覚が自分の中に目覚める。
そんな瞬間が自然の中を歩く旅の楽しみだと感じます。
アラン諸島の厳しい自然の中で暮らしている島の人々の生活を感じることが出来ました。
元々農業に向かない地であるこの島の土を風で飛ばされないように守るために昔のアランの人々は、畑の周りにたくさんの石垣を詰めたそうです。
古代ケルト文明の遺跡や、神々しい大自然が大昔から姿を変えず今も残っています。
有名なアランセーターは素晴らしくやはり本場では、とても質の高いものに出会えます。手編みのものは、模様が深く綺麗に出ていて、心地よい重みがあり、それはそれは暖かく感じます。
さて、帰りの船も無事、出港し、大満足で船に乗り込みました。
「残り少ないアイルランドの日々をどうやって過ごそうかなぁ」なんて思いながら。
よくアイルランドの人は人懐っこいなんて言いますね。自分の中には生真面目で少し気難しいイメージがありました。ですが今回の旅で、アイルランド人ならではの人の良さや大らかさ、ふざけんぼぶりを感じた場面がいっぱいありました!
素晴らしい人たちとの素敵な出会いを沢山楽しむことの出来た旅でした。