古代の職人の技術のすばらしさや気合に感動したコッツウォルズ地方
大英博物館に展示されている多くの歴史的遺産のなかで私が一番見たかったのは、かの有名な「ロゼッタストーン」でした。
エントランスから近い展示室の入り口付近に鎮座していた黒く輝く石版には、ものすごい存在感がありました。
刻まれた3種類の文字はとても精密で、硬い石版に掘り込まれたとは思えません。
そのほか、パルテノン神殿を装飾していた彫刻「エルギン・マーブル」が壁一面に並ぶ部屋や、両壁にエジプトの壁画を敷き詰めた回廊など迫力ある展示が集まっていました。
とにかくすごいの一言です。ここで素晴らしい感想を述べられる語彙がないのが残念でなりません。
大英博物館に圧倒された翌日は、友人の運転でロンドンの片田舎・コッツウォルズをめぐることができました。
ロンドンからは車で2時間ほどの丘陵地で、現地ツアーも出ています。
洗練されたロンドンとは異なり蜂蜜色の石灰石で組み上げられた家が立ち並ぶ小さな町が集まったエリアです。
また、町と町の間の移動でははるか向こうまで続く丘の風景を見ることができます。
一日めぐっていると朝から夕方まで風景の色味が変わっていくのが見どころでした。
夕刻に訪れた町、チッピング・カムデンでは、夕日の色とれんがの色が相まってなんともいえない優しいオレンジ色になっていました。
そんな風景のなかに自分の身を置けるのは、このエリアならではの体験でしょう。