クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険とは

海外旅行傷害保険とは

海外旅行先での病気や事故に対応する保険。例えばこんな時にお金を補償してくれます。

  • 旅行中のケガや病気の治療費
  • 後遺症が残ったり死亡したとき
  • 旅行中に誤って他人にケガを負わせてしまった時の費用
  • お店の物を壊してしまった場合の費用
  • 旅行先で入院した際、家族が現地に駆けつけた場合の費用
  • 所持品が盗まれたり壊れたりした場合の損害額
  • 手荷物の到着が遅れ、身の回り品を購入した場合の費用
  • 航空機が遅れて宿泊代や食事代などを自己負担した場合の費用

日本では健康保険という制度が適用されているため、風邪などで病院を利用してもせいぜい治療費は3,000円程度ですよね。

ですがもし海外で同じ状況で病院で診察を受けたとすると1万円近くかかります。

海外では「治療費」の請求がとても高い

基本的に治療費は日本の何十倍もかかると考えてください。海外では救急車を呼んだ時点でお金がかかります。

アメリカ、ニューヨークの場合だと救急車は有料で600ドル(日本円約67,000円)かかります。(参考:外務省 世界の医療事情

数万円単位なら、なんとか払えるくらいですが、入院や手術をした場合は致命的です。信じられないくらい膨大な治療費を請求されます。

仮に入院した場合は室料だけで1日数千ドルの請求を受けます。また、治療費は診察料、施設利用料、血液検査代、画像検査代、薬品代などとそれぞれ別個に請求されるので注意する必要があります。(参考:外務省 世界の医療事情

ニューヨーク市の医療費(参考:外務省 世界の医療事情
一般の初診料 150ドル~300ドル(約2~4万円)
専門医を受診 200ドル~500ドル(約3万~6万円)
急性虫垂炎で入院し手術後腹膜炎を併発したケース(8日入院) 7万ドル(約789万円)
上腕骨骨折で入院手術(1日入院) 1万5千ドル(約169万円)
貧血による入院(2日入院、保存療法施行) 2万ドル(約225万円)
自然気胸のドレナージ処置(6日入院、手術無し) 8万ドル(約902万円)

ぶっとびすぎてますね!万が一のためにも海外旅行保険は必須でしょう。

アジア諸国はアメリカに比べるとかなり安めですが、それでも日本の医療費よりかなり高いです!

海外旅行傷害保険が適用されていると安心

海外旅行傷害保険に入る方法は3パターンあります

  1. クレジットカードについている海外旅行保険に自動加入する
  2. 保険会社の海外旅行保険に加入する(実店舗、オンライン、空港のカウンターなどで)
  3. 海外旅行ツアーについている海外旅行保険に自動加入する

このうちどれか海外旅行保険に加入していればいいのですが、クレジットカード付帯の保険と保険会社の保険にはいくつか違いがあります。

クレジットカード付帯の保険と保険会社の保険の違い

1.補償金額が違う

死亡時の支払われる最高保険金額が強調されがちですが、人間が海外で死亡するという事態はめったにありません。

最も使われるのは風邪などの病気になった場合の「疾病治療保険」です。

  • クレジットカード会社の疾病保険金は~300万円程度と、低い金額で設定されています。
  • 保険会社の疾病保険金額は~1,000万円と、高額の設定です。

2.補償期間の長さが違う

  • クレジットカードの海外旅行保険が適用期間は出国から90日程度
  • 保険会社の海外旅行保険は、保険をかける日数によって保険料金が変動
1日単位で入れる保険も多いです。便利。

3.治療費の支払い方法が異なる

保険会社の旅行保険の場合は、保険会社に連絡してから受診すると現金を支払うことなく、病院で見てもらうことができます。

ですが、クレジットカードの海外旅行傷害保険は、現地の病院で受診料を一旦現金で支払う必要があります。

帰国後に保険金を返してもらう申請をする仕組みであることが多いです。

高額な治療費費をクレジットカードの保険でカバー

死亡後遺障害の保険については、保有するカードの中で最も金額が高い金額が払われるルールがあります。

しかし、疾病治療費用の場合は複数枚の補償額を合算される仕組みになっています。

例えば、疾病治療保険のついた2枚のクレジットカードを持っている場合、2枚分の疾病治療保険を受けることができます。

ただし補償額を合算できない場合アリ
  • 常に合算できると書いているサイトもありますが嘘です
  • たとえば、カードAの旅行保険100万円の担当会社が「損害保険会社A」でカードBの旅行保険150万円の担当会社が「損害保険会社A」だった場合は、金額が高い150万円のみになったりすることがあります
ややこしいですが、カード会社ごとに適用ルールが異なるのでクレジットカード会社への確認が必要。
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