ベルギー~デュルビュイの小さな城跡~

デュルブイの町の近くフェリエールにある、古い小さな城跡に足を伸ばしてみました。ガイドブックにもあまり出ていないようですが、自然が楽しめる所を訊ね、レストランの人に勧めてもらいました!教えられた道を行くと、河沿いの小さな駐車場にでました。

丘の麓にはカフェがあり、そこで、入場料を払って、城跡のある公園へ行きました。
「Fort da Logne(フォート・ダ・ロンニェ)」という小さなお城です。麓の広場から、散歩道が丘を抜けてお城まで通っています。

ウルト河沿いを通る散歩道は木々の緑が爽やかでとても、気持ちのよいものでした。

途中に河原を平らにならし、草地にしてピクニック等のできる広場が作ってありました。そこで、家族がピクニックしていたようで、小さい女の子の誕生日会をやっていたようです!

こんな綺麗な森の中の河原でのお誕生日パーティーなんて「素敵だな」と遠くから見ていて思いました。

お城は、16世紀には使われなくなったといいます。随分古いもののようで、城跡の中も草花が咲き大木が生え深い緑が綺麗です。

そんなに大きくは無いのですが、あちらからもこちらからも、天辺に上がる道がぐるりとついていて、隈なく見て回ると結構な時間がかかりました。お城の片側から反対に向けて洞穴が作ってあり、片側から入っていくと途中では「行き止まりなのでは」と思うほど狭く暗くなっています。

そこを通り抜けると、突然、反対側からの光がさしていて、歩いていた人は皆、そこまで来るとほっとしたように急に歩調が軽くなり、速足になっていました!!

この周辺に伝わる黄金のヤギの伝説があります。ここがその話に出てくる、「黄金のヤギの洞窟」だと出口に書いてありました!

『昔、このお城の城主が、それは綺麗な娘を持っていた。娘には沢山の崇拝者があり、若者達は娘に心を奪われていた。中に一人、とても優秀で父親からも気に入られ、結婚の契りを交わした若者が有った。

ところが、近くの村の公爵が間近になった結婚のお祝いのために来ていたにもかかわらず、娘のあまりの美しさに心を奪われて、妻を用事を作って村に送り返すと、娘を誘惑する。娘は、相手の富と地位の高さに心惹かれ、許婚を忘れて、彼の恋人となる!

結婚の夜、皆が彼女の登場を待って、開いた扉を見守るが彼女の姿はどこにも無い。父親は捜査を組織して探させたが、なかなか、見つからない。ようやく夜中に、二人の兵士が洞窟の中でなにやら光るものを見つけて近づいてみると、なんと、黄金に輝くヤギが立っていた!

戻ってそんなことを言っても気違い扱いされるだけだ、どうしたものかと話していると、足元に金銀やありとあらゆる宝石に身をうずめるようにして、娘が冷たくなって横たわっていた。娘を抱いて上に戻ろうと屈み込む兵士達の目の前で、黄金のヤギが高く一声「メー」と鳴いた...と思うと、スーッと消えてしまった! それと同時に目の前に倒れていたはずの娘の屍も消えてなくなっていた。

今日まで誰も娘の行方がどうなったのか何故そこに倒れて死んでいたのか、屍はどうなったのか、知るものはいない...。黄金のヤギは、娘の欲望を罰したのだとも、亡くなっても、お城の財宝に執着し続ける娘自身だとも言われる。

今でも時々、特にお祝い事のある前夜の夜中には、黄金のヤギが目撃される、と言われている。夜中に洞窟に入る勇気のあるもので、一瞬だけ現れるヤギの尻尾をつかむ事が出来れば、そのものは、巨万の富に恵まれるであろう。』

と言うものです。

実際には、敵に攻められた時に隠れる為に作られた、人口の洞窟らしいです。

始めは片側からだけ空いていて、攻撃にあうと逃げ込めるようになっていたらしいですが、入り口で火を焚かれ逆に追い詰められた事もあったため、反対に抜ける小さな道を掘ったのだと説明されて有りました。どちらからの入り口も、上手く隠れていて中心が部屋のようになっており両側の入り口からの通路は続きがあるとも思えないほど細くなっている作りに納得が行きました。

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