次の休みはどこに行こうかなあ~と旅行先を考えていたとき、テレビ番組でイタリアの小さな街が紹介されていました。
訪れてみたいけれど、今みた場所そのままというのも面白くないかなと思い、インターネットで調べてみると、ハルシュタットという街の写真が目に飛び込んできました。すぐにここに行きたいと決めました。
ハルシュタットは古来より「塩」の取引で栄えた、人口約1000人の湖畔の小さな街です。
ウイーンからは電車で片道4時間。時間をかけてやってきた憧れの街は、想像以上の風景をもって私を迎えてくれました。
湖畔にぎっしりはりつくパステルカラーの小さな家。真っ赤な花があふれる窓辺。細い路地裏の階段を上がっていくと小さな墓地と、猫。
奥にそびえる山が映り込む湖を望む高台から、キュッとまとまった小さな街を見ていると、まるでおとぎ話の絵本から飛び出したように思えました。
街のビュースポットに走っていくと、ウェブで出会った街並みと、なんと建築工事のクレーンが見えました。
世界遺産の街だってふつうの暮らしをしているのだということを実感した瞬間でもありました。
小さな街で、大きな道が一本しかなく、車もほとんど見かけませんでした。
夏は観光客で賑わうそうです!
ハルシュタット塩坑という観光スポットもあり、塩の街の歴史を紹介しています。解説展示がアナログで可愛いうえ、中には滑り台、塩坑からの脱出はトロッコで高速移動というアトラクションまでついています。塩坑があるのは街のはずれの高台で、対岸がよく見えるこのポイントもよいビュースポットです。
インターネットで予約した長距離の国鉄。
ウイーン西駅から西に向かい、アットナング・プッハイムという駅で乗り換えました。
途中で電車が一時停止しましたが、社内アナウンスは英語ではなく多分ドイツ語だったので何があったのかさっぱり理解できませんでした。
最寄り駅への到着アナウンスもなかったので、本当にその駅で合っているのか、下車していいのかとドキドキしました。
手探りで辿り着いた憧れの街ハルシュタットは、この先ずっと私の記憶から消えることはありません。
おまけで美しい湖の写真を1枚!